●編集工房 球の関係した本(制作協力)

 2006年度 現代風俗研究会年報

『移動の風俗――「成りあがり」から「お遍路」まで』

現代風俗研究会

発売 新宿書房

定価=本体2200円+税

「目次」

プロローグ――「移動の風俗」の前提として 加藤源太・西村大志・高木学・村上浩介

第一部:日常生活のなかの「移動」

遊仙ぐらし〜日常空間の気ままな散歩考  辻光明

移動する日常――電車通勤における受動性の意義 今関光雄

廃品回収というなりわい――ある都市雑業の記録 丸山里美

「深夜急行バス」という移動形態にまつわる一考察――大阪梅田の事例から 加藤源太・菅原一貴

第二部:非日常のなかの「移動」

ノスタルジーを賞味する移動――阪堺電車貸し切りツアー報告 加藤源太

「お遍路ツアー」体験記 ファッション自分史の会

布ナプキン初心者、電車で移動する 田口亜紗

映画を運んで12万キロ――移動映画会社『シネマ雄』の軌跡 島岡哉・松浦康弘

第三部:メタフォリックな「移動」

北野映画における<遊び>と<歩行>のモティーフ――広場と砂浜のユートピア、橋と廊下のパサージュ 近森高明

ホステスの移動を考える 松田さおり

第四部:観察対象としての「移動」

移動にまつわる思いつき観測――思いつき観測班発足宣言 山田真澄・馬込武志

コラム 井上章一/鵜飼雅樹/永井良和/高橋千鶴子/斎藤光


「移動」を風俗的にとらえ直してみよう。人、もの、場所、地位・・・。風俗学の視線がとらえるとこんなにも面白い現象が浮かび上がる。